ヤマガタで新作が3回連続上映されてきたカンボジア出身の映画作家、リティー・パニュ。祖国を見つめ過去を記憶し継承していくことをテーマに作り続ける監督の珠玉ドキュメンタリー3本。
アンコールの人々
The People of Angkor
フランス/2003/カンボジア語/カラー/ビデオ/90分
Dir. リティー・パニュ
アンコール・ワットを舞台にそこに住む人々や遺跡、観光客たちの情景をひとりの少年を主人公に描く。遺跡の石に描かれた物語や呪術的な物語が現在のカンボジアと重なる。まだ残る内戦の痛み、都会と農村の落差、未来を見通せない少年の思いがゆったりとしたリズムと美しい映像で綴られ、静かな感動を呼び起こす。

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9.16(土)20:10 @ポレポレ東中野
9.27(水)18:10 @ポレポレ東中野
10.16(月)19:00 @アテネフランセ文化センター

製作・配給:INA »
さすらう者たちの地
The Land of the Wandering Souls
フランス/2000/カンボジア語/カラー/ビデオ/100分
Dir. リティー・パニュ
戦火に荒廃したカンボジアで、光ファイバーケーブルの敷設作業が行われている。多くのカンボジア人に働き口を与えるこの事業が、彼ら自身に恩恵を与えることはあるのだろうか。数カ月に及ぶ作業が進むにしたがい、土地を失った農民、復員兵士、貧しい家族らがさすらいの身となっていく。
10.16(月)14:30 @アテネフランセ文化センター

YIDFF 2001公式サイト「さすらう者たちの地」»
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S21 クメール・ルージュの虐殺者たち
S21, the Khmer Rouge Killing Machine
フランス/2002/カンボジア語/カラー/ビデオ/101分
Dir. リティー・パニュ
かつての政治犯収容所「S21」。クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者をその場所に集め、非人間的で過酷な日々を再現していく。対峙する元看守と元捕虜のやりとりの迫真性が25年という時を越える。人間の残虐さと個人の責任について考えさせる静かな衝撃は重い。

主催◎シネマトリックス
共催◎山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会、アテネ・フランセ文化センター、映画美学校、ポレポレ東中野
協力◎東京国立近代美術館フィルムセンター、大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)、東北芸術工科大学東北文化研究センター

フィルム提供:
アテネ・フランセ文化センター、アリイケシンジゲート+大きい木、岩波映像、映画「戦後在日五○年史」製作委員会、川口肇、共同映画社、シグロ、疾走プロダクション、自由工房、白石洋子、鈴木志郎康、瀬戸口未来、高嶺剛、W-TV OFFICE、陳凱欣、朝鮮総聯映画製作所、全州国際映画祭、テレビマンユニオン、直井里予、日本映画新社、朴壽南、ビデオアートセンター東京、プラネット映画資料図書館、北星、松川八洲雄、松本俊夫、もう一度福祉を考え直す会・磯田充子、ヤェール・パリッシュ、山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー