10月31日(金)@成蹊大学(吉祥寺)「中国、沖縄 ドキュメンタリー/アートの可能性」

成蹊大学アジア太平洋研究センターと共同企画を行います。
呉文光さん、仲里効さんの話をじっくり聞けるまたとないチャンスです。
ぜひお越し下さい!!!
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現在世界中から注目を集める中国のインディペンデント・ドキュメンタリー映画を初期より牽引してきたドキュメンタリー作家・呉文光(ウー・ウェンガン)さん、沖縄からアートをめぐり多彩な活動をされている仲里効さんをお迎えし、いまの世界における表現の現場、源泉についてお話をうかがい、参加者のみなさんと声を届け合う対話の場を持てたらと思います。

10月31日(金)
場所:成蹊大学 8号館 602号室
開場:13:00
開始:13:30 (17:30頃終了予定)

第1部
呉文光(ウー・ウェンガン) 講演
第2部
仲里効 講演 ※参考上映あり
第3部
参加者との対話
司会:池上善彦(『現代思想』編集長)
終了後懇親会あります

呉文光(ウー・ウェンガン)さんがテレビ局の仕事をしながらも、個人でドキュメンタリー映画『流浪北京─最後の夢想家たち』(1990)を誕生させたのは17年前。当時中国で国家が統制するメディアとは異なる独立ドキュメンタリー映画を志し始めていたのはごく少数でした。以降、呉さんは独立記録(インディペンデント・ドキュメンタリー)映画を一貫して追求し続け、国内外のネットワークを作りながら、映像のみならず、雑誌やギャラリーの立ち上げ、舞台制作、映像ワークショップなど幅広く活躍されています。
<記録すること=現実に立ち向かうこと>という衝動からカメラを持ち、自由を模索したドキュメンタリストとして、激動のこの20年の経験と活動や、中国で活躍する映画作家として標榜する<独立>とは、また個人の記憶をどのように記録するのか、などを第1部で
呉文光さんにお話ししていただきます。

第2部は編集、執筆、写真、映画や舞台の脚本、写真展や映画祭、シンポジウムの企画など横断的な活動を行う仲里効さんのお話をうかがいます。コーディネーターを務めた山形国際ドキュメンタリー映画祭2003の特集上映「琉球電影列伝/境界のワンダーランド」では、ドキュメンタリー、劇映画、広報映像、TV番組など76本もの沖縄を巡る映像を一挙上映。「映画は沖縄をどのように表象したのか?」を検証し、映画話法やイメージの力の深淵まで迫るプログラムとなりました。2007年に刊行された著書『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』(未來社)では沖縄の「日本復帰」を<再考><審問>する場を立ち上げ、この本から触発された様々な企画、論考が生み出され続けています。仲里さんからはイメージの現在、イメージの現場について上映を交えてお話をうかがいたいと思います。

第3部では日本の社会状況・思想状況に鋭く切り込む企画を送り続ける『現代思想』編集長の池上善彦さんを司会に迎え、意見交換と対話をもちたいと思います。
豊かな交流の場がひらけますよう、多くの方のご参加をお待ちしております。


主催:成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)
Center for Asian and Pacific Studies, Seikei University
〒180-8633東京都武蔵野市吉祥寺北町3−3−1
Tel: 0422-37-3549Fax: 0422-37-3866

【ゲスト・プロフィール】
■呉文光(ウー・ウェンガン)
1956年、中国雲南省生まれ。中国インディペンデント・ドキュメンタリーのパイオニア。高校卒業後、新彊ウイグル地区で3年間小学校教師となり、雲南の大学卒業後、昆明、北京でテレビの仕事に携わる。初監督作品『流浪北京:最後の夢想家たち』(1990)、続編の『四海我家』(1995)、『私の紅衛兵時代』(1993)を発表、山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映され、『私の紅衛兵時代』は新進気鋭の作家を発掘支援する「アジア千波万波」部門で小川紳介賞を受賞。その他の作品歴に、流れ者の歌舞団を描いた『江湖』(1999)、パフォーマンス・アートを記録した『出稼ぎ労働者と踊る』(2001)、『Your Name is Outlander』(2003)など。映像製作のみならず、海外の映画祭などで得た知識や情報を出版物より発信、ワークショップや上映会の組織も行っている。ダンサー・振付家の文慧氏との共同企画で1994年より舞台の制作や演技にも関わり、海外公演も多い。近年は国連プロジェクト「村民自治ビデオワークショップ」のプロデュースなど、2005年にオープンした草場地ワークステーションを拠点に、若者や
農民らのビデオ制作を支援する活動に専念している。

■仲里効(なかざと・いさお)
1947年、沖縄南大東島生まれ。雑誌『EDGE』編集長。活字と映像(写真、映画)から沖縄の境界性、エッジとしての沖縄を試みる。著書に『オキナワン・ビート』(ボーダーインク社)、『ラウンド・ボーダー』(APO)、『沖縄の記憶/日本の歴史』(共著、未來社)など。映像関係では、『嘉手苅林昌 唄と語り』(共同企画、高嶺剛監督)、『夢幻琉球・つるヘンリー』(共同脚本、高嶺剛監督)、映像展「丘の上のイエスタデイズ」等。2006年に『コンディションデルタ』を製作、パリでの「こんにちはパレスチナ」月間オープニングとして上映。2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭にて「沖縄特集 琉球電影列伝/境界のワンダーランド」のコーディネーターを務める。直後に行われた沖縄版山形映画祭『琉球電影烈伝』も企画運営。2007年には『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』(未來社)、『「沖縄問題」とは何か─対論』(共著、弦書房)、2008年に『沖縄/暴力論』(共著、未來社)を出版。2007年の山形映画祭アジア千波万波で審査員を務める。2008年に脚本を執筆した島民劇「大東アンマク」が上演された。

【司会】
池上善彦(いけがみ・よしひこ)
『現代思想』編集長。1991年より『現代思想』編集部勤務、現在に至る。
2007年に中国雲南の映画祭に参加。東京で中国のドキュメンタリストを迎えて行っ「雲之東フォーラム」、北京で行った「知識としてのアジアと現実としてのアジア 沖縄会議」の企画メンバー。

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