1959年|8ミリ|白黒|20分
撮影・構成:高林陽一

◆九品仏(九品山浄真寺)をスケッチしつつ、浄土に到達する構成の小品。監督自ら「たしかな一つの道を見いだし歩き始めた」と語る高林芸術の出発点。
1960年|8ミリ|白黒|30分(サイレント)
脚本・撮影・監督:高林陽一|出演:加藤伝、小柴摩理子
イタリア・モンテカティーニ・アマチュア国際映画祭金賞
イタリア・サレルノ国際映画祭銀賞


◆河原で石を運び続ける男。その延々とした繰り返しのうちに、人生の始まりから終わりまでが描かれている。国際的に「高林」の名を知らしめた記念碑的作品。
1961年|8ミリ|白黒|24分
撮影・監督:高林陽一|出演:祇園豊次、富鶴|能管演奏:寺井政数(無形文化財)

◆「私の"京都"作品の中で、私的にして"純な京都"に最も近く濁りがないように思われる」(高林)。「これは歩く映画。高林さんとキャメラは一体となり、呼吸している」(大林宣彦)。
1961年|8ミリ|白黒|12分
撮影・構成・演出:高林陽一

◆「人は昔から石に仏を刻み、祈りを捧げ、自らの願いをこめてきた。私は何時も石の世界に自らの思いを託し、そして石の呼ぶ声に心をゆさぶられた」(高林)