9.21(日)

1970年に新婚旅行で旅した道を、29年後、監督夫妻と3人の娘が再びたどっていく。ブエノスアイレスからアンデス山脈へ......。鉱山の町ポトシで出会う昔のままの人々、新しい環境に生きる人々。アンデスの風景とゆったりした音楽の中で、あらわになる家族間の軋轢は、どこへ向かっていくのか。
■ロン・ハヴィリオ 監督インタビュー

60年代後半にポルトガル南部のアレンテージョに魅せられた、詩人アントニオ・レイス、民族音楽研究者ミシェル・ジャコメッティ、映画監督パウロ・ローシャたち。村人と共有した記憶は、詩、音楽、映画へと結晶した。静かな海と村のたたずまいの中に、哀しみをたたえた歌や詩が流れ、ローシャの映画と共に、記憶が村人の息吹で蘇る。
■ピエール＝マリー・グレ 監督インタビュー

人間の中に神の姿を探し求める。自分を知ることが修行＝ビショルである。イスラムの教えを自由に解釈し、異端とされる修行僧フォキルたちは、歌に霊知マルフォトを宿らせ伝え歩く。ベンガルの大地に生きるフォキルたちの祈りと音楽が一体となる時空間に陶然と酔いしれる。
■アミターブ・チャクラボルティー 監督インタビュー

母国へ戻ってきたイラン人女性が、次の映画プロジェクトを探し求める監督とともに、イラン南部へと車で旅を始める。テヘランからやってきた彼らが土地の風景と人々にカメラを向ける時、彼らが、そしてカメラを向けられる人々が想うのは......。人々の話に吸い寄せられ立ち止まり、また離れながら、イランの現在が奏でられる。
■マーニー・ペトガー 監督インタビュー