11●ドラマティック・サイエンス! 科学映画劇場

科学は映像の到来を待っていた。自然の神秘、生命のメカニズム、物質のさまざまな性質など、世界に横たわる数々の謎にキャメラの眼で挑んだ魅惑的な科学映画が大集合!
科学という芸術:ジャン・パンルヴェの愉快な世界
タツノオトシゴ
The Sea Horse
1934/モノクロ/13分
監督:ジャン・パンルヴェ
四次元
The Fourth Dimension
フランス/1937/フランス語/モノクロ/DVcam上映/10分
監督:アシーユ・ピエール・デュフール 製作 ジャン・パンルヴェ
吸血コウモリ
The Vampire
フランス/1939-45/フランス語/モノクロ/DVcam上映/9分
監督:ジャン・パンルヴェ
ウニ
Sea Urchins
フランス/1954/フランス語/カラー/DVcam上映/11分
監督:ジャン・パンルヴェ
エビのはなし
Shrimp Stories
フランス/1964/フランス語/カラー/DVcam上映/10分
監督:ジャン・パンルヴェ、ジュヌヴィエーヴ・アモン
タコの性生活
The Love Life of the Octopus
フランス/1965/フランス語/カラー/DVcam上映/13分
監督:ジャン・パンルヴェ、ジュヌヴィエーヴ・アモン
アセラ、または魔女の踊り
Acera, or the Witches' Dance
フランス/1972/フランス語/カラー/DVcam上映/13分
監督:ジャン・パンルヴェ、ジュヌヴィエーヴ・アモン
液晶
Liquid Crystals
フランス/1978/フランス語/カラー/DVcam上映/6分
監督:ジャン・パンルヴェ、ジュヌヴィエーヴ・アモン

海の生物を扱った作品を中心に、真摯な探究心とユーモアに満ちた映画を次々と発表したフランスのジャン・パンルヴェ(1902〜1989)。オスが卵を養育する風変わりな魚の生態に迫る『タツノオトシゴ』はパンルヴェ映画のシンボル。また『ウニ』の棘の拡大撮影や抽象映画『液晶』では科学とアヴァンギャルドの融合も試みられた。

10.13(月・祝) 15:00 アテネ・フランセ文化センター

サイエンスの胎動:ドイツ・ウーファ(UFA)社文化映画選
緑の放浪者
Green Drifters
ドイツ/1933/日本語ナレーション/モノクロ/35mm/14分
監督:ヴォルフラム・ユングハウス 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
夜の猛禽
Predators of the Night
ドイツ/1936/日本語ナレーション/モノクロ/35mm/15分
監督:ウルリッヒ・シュルツ、ヴォルフラム・ユングハンス 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
レントゲン線
Roentgen Rays
ドイツ/1937/ドイツ語/モノクロ/35mm/18分
監督:マルティン・リクリ 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
低温
Cold, Colder, and Coldest
ドイツ/1937/日本語ナレーション/モノクロ/35mm/12分
監督:マルティン・リクリ 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター

戦前にドイツ・ウーファ社が製作し、シャープな作風で世界を驚かせた先駆的な学術記録映画"クルトゥーアフィルム"。微速度撮影で植物の細かな動きを捉えた『緑の放浪者』や細胞分裂を顕微鏡撮影でフィルムに収めた『生命の神秘』など、ウーファの科学映画は独自の撮影術を発展させることで一種の様式美に到達した。

10.13(月・祝) 17:00 アテネ・フランセ文化センター

やまがた科学劇場傑作選
サイエンス・グラフィティ ─科学と映像の世界─
日本/1984/日本語/カラー/16mm上映/27分
監督:堀越慧
もんしろちょう ─行動の実験的観察─
日本/1968/日本語/カラー/16mm/27分
監督:羽田澄子
ものとその重さ
日本/1969/日本語/カラー/DVD上映/21分
監督:後藤一郎
自然界のつりあい ─動物の数は何できまるか─
日本/1972/日本語/カラー/DVcam上映/25分
監督:布村建

山形映画祭で好評を博した4作品を厳選。科学映画自体をテーマとした画期的な『サイエンス・グラフィティ』に始まり、次の羽田澄子監督作品『もんしろちょう』はカラフルな実験がグラフィカルにも楽しい。1万個以上の昆虫の卵がいくつ成虫になるかを追跡した『自然界のつりあい』は食物連鎖のメカニズムをロジカルに示した秀作。

10.13(月・祝) 18:50 アテネ・フランセ文化センター

下村兼史、鳥を撮りつづけた男
或日の干潟
日本/1940/日本語/モノクロ/35mm/17分
監督:下村兼史
慈悲心鳥
日本/1942/日本語/モノクロ/Beta-camSP上映/16分
監督:下村兼史
こんこん鳥物語
日本/1949/日本語/モノクロ/35mm/29分
監督:下村兼史 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
ライチョウ
1967/カラー/16mm上映/32分
監督:下村兼史 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター

生涯を鳥の撮影に捧げた稀有な映画作家下村兼史(1903〜1967)。望遠レンズを駆使して干潟の生き物たちをユーモラスにスケッチした『或日の干潟』は戦前期日本の科学映画の代表作。また遺作『ライチョウ』は、季節により羽の色を変えるライチョウを捉えようと、日本アルプスで採算度外視の長期撮影を敢行した執念の一本である。

10.14(火) 14:50 アテネ・フランセ文化センター

小林米作、ミクロの探求者
マリン・スノー─石油の起源─
日本/1960/日本語/カラー/35mm/25分
監督:野田真吉、大沼鉄郎 撮影監督:小林米作 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
潤滑油
日本/1960/日本語/カラー/35mm/25分
監督:竹内信次 撮影監督:小林米作 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
選ばれた乳酸菌
日本/1965/日本語/カラー/35mm/18分
監督:小林米作 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
ぜんそくを探る
日本/1969/日本語/カラー/35mm/17分
監督:杉山正美 製作、撮影:小林米作 提供:東京国立近代美術館フィルムセンター

顕微鏡撮影の名手・小林米作(1905〜2005)は、微細な対象をドラマティックに見せる撮影術で国際的にも評価された。海中プランクトンの複雑な形状に迫る『マリン・スノー』はシネポエムの趣もある日本記録映画史上の傑作。また様々なマシンで活躍する潤滑油を追う『潤滑油』はエロティックな感触さえ併せ持つ魅惑の産業映画。

10.14(火) 17:00 アテネ・フランセ文化センター

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