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2019年12月06日

ペドロ・コスタ監督最新作『ヴィタリナ(仮)』公開決定!

2019年ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)と最優秀女優賞をダブル受賞したペドロ・コスタ監督の最新作『ヴィタリナ(仮)』が2020年夏にユーロスペースにて劇場公開されることが決定致しました。

ペドロ・コスタ最新作『ヴィタリナ(仮)』

ポルトガルに出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じて待ち続けていたヴィタリナは、カーボ・ヴェルデからリスボンにやってくる。だが、夫は数日前に亡くなり、既に埋葬されていた。ヴィタリナは亡き夫の痕跡を探すかのように、移民労働者たちが暮らしている地区にとどまる……。

ペドロ・コスタの前作『ホース・マネー』(14)に登場したキャラクターを主人公とし、夫を失った妻の視点から移民労働者たちの生活を描き、コスタのこれまでの最高作とも言うべき傑作。ほとんどの場面が夜に設定され、メロドラマ、フィルム・ノワール、ホラーなど様々なジャンルが混在しているとも言える。コスタ作品の“顔”とも言うべきヴェントゥーラもヴィタリナの夫を埋葬した司祭の役で登場し、強烈な印象を残す。

ワールドプレミア上映されたロカルノ国際映画祭で最高賞・金豹賞を受賞するとともに、自身の名前と同名の主人公を演じたヴィタリナ・ヴァレラに女優賞をもたらした。

 

ポルトガル/2019/124分/DCP/カラー   

原題:VITALINA VARELA 


監督:ペドロ・コスタ
出演:ヴィタリナ・ヴァレラ、ヴェントゥーラ
配給:シネマトリックス